2019年02月05日

死滅回遊魚

投稿者 TAKA

2月と言うのに、暖かいですネ。
今年は大雪に見舞われることがないのかな。
この暖冬の影響は海にも表れています。
先日の水温は12℃。
まあ、これは例年と同じかな。
(20年前に比べたら全然高いけどface12


では何が例年と違うかと言えば、
生息している水中生物です。
なんと、この時期でもソラスズメダイがあちこちにいるんです。

死滅回遊魚


熱帯魚ですよ。
こんな低水温なのに…

すごいと思いませんかface08

彼らは『死滅回遊魚』
黒潮(対馬暖流)に乗って、
夏・秋にこの温帯域に流れついてしまった熱帯・亜熱帯域の魚。
水温が下がるとほとんどが子孫を残すこともなく、
その海域で死んでしまうことから「死滅」と表現されます。
まあ、とてもはかない運命なのですが、
「死滅」と言う表現が可愛そうなので、
最近では『季節来遊魚』とも言われています。

このソラスズメダイは毎年8月くらいに玄界灘に現れ、
ダイバーの目を楽しませてくれます。
思えば20年前は、
12月くらいになったらもう姿が見えなくなりました。
水温が下がって生きてられなくなったのです。

でもここ数年は越年していました。
1月頭にもまだ生きていたのです。
でも2月になってまだ泳いでいる姿はさすがに見たことがありませんでした。


それが、今年はまだいます。
この水温でも生きていられる体質になったのでしょうか。

死滅回遊魚




も、もしかしたら、越冬 するかも…icon11

死滅回遊魚


そうなったら、すごいことですよ。
この玄界灘の海で彼らの子孫が産まれ、
一年中、ソラスズメダイが見れることになるわけです。
そうなったら、もう死滅回遊魚ではなくなりますねface12
生態系が変わっていくのかな。

そのうち、クマノミも現れたりして…face12

今月末の水温が一年を通して、
一番底です。
さあ、その時期、彼らが寒さに耐えれるかどうか…

ちょっと日々の様子を見ていきたいと思います。





死滅回遊魚

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死滅回遊魚

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Posted by トリトンダイビングリゾート at 18:25│Comments(0)今日のできごと
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