ハイブリッドなウミウシ
※スマホの方は画面を横にすると読みやすいです
潜水地:志賀島
天候:晴れ
海況:波なし
水温:18.8℃
透明度:8m
投稿者:TAKA
今日は白瀬でファンダイブ。
ここ数日秋晴れのいいお天気。
ポカポカ陽気で全然寒くありません。
視界は8mくらい。
水温は18℃。
ドライスーツの時期に突入です。
水中は日光が差し込んでとても気持ちよかったです。
今日はHさんとのんびりウミウシ探しをしました。
ミヤコウミウシ
シロウミウシ
ムカデミノウミウシ
他にもいろんなウミウシがいましたが、
今日はコノハミドリガイをピックアップしてお話します
世界中の温暖な海に生息するこのウミウシ。
「コノハウミウシ」ではなく「コノハミドリガイ」
ん?なぜミドリガイ?
理由はゴクラクミドリガイ属の中の一種だから。
ん?このゴクラクは「極楽」?
いろいろ調べだけどわかりませんでした
謎多き命名です。
体型が京都の八つ橋みたいですネ。
草食性のウミウシです。
ハネモなどの緑藻を摂餌します。
硬い海藻に穴を開け、中身を吸い取って食べます。
そのため口の中には鋭い刃物のような歯舌があります。
このコノハミドリガイは動物なのに、光合成ができます!
摂餌した海藻の葉緑体を体内で再使用し、光合成をして新たにエネルギーを作れるんです。
まさにウミウシ界のハイブリットカー。
緑藻さえあれば、省エネで生活できるミドリガイくんではありますが、
もし全く餌にありつけない状態が続くと、だんだん体色が白くなっていきます。
餓死状態なのです。
で、エサにありつけ、摂餌できたらまた緑色に戻ります。
空腹感が体色に出るわかりやすいウミウシですネ
たまに羽を広げて水中を泳いでいるときもあるし、
ツノを立て、「きょえー」って言っているような表情のときもあり、ホントに愛くるしいウミウシです。
余談ですが、沖縄には同種で「キスマークミドリガイ」と言う名のウミウシもいます。
キスマーク?
さあ、どんな色・形なのでしょう。
興味のある方はググってみて…
今回のコノハミドリガイくんもいますよ▲
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